2024-12-05
遊具のインタラクション設計において、単一のセンサーだけでは捉えきれないユーザーの動きや意図がある。複数のセンサー入力を統合する「センサーフュージョン」技術を活用することで、より自然で直感的な体験を実現できる。
本稿では、遊宴技研が実際のプロジェクトで培ったセンサーフュージョンの実践的な手法を紹介する。
センサーフュージョンにおいて最も重要な技術課題がノイズ処理である。
複数センサーの出力を統合する際、カルマンフィルタを用いることで、各センサーの信頼度に基づいた最適な推定値を算出できる。特に、遊具のような動きの激しい環境では、予測モデルとの組み合わせが効果的である。
瞬間的なノイズを除去するため、移動平均やローパスフィルタを適用する。ただし、フィルタリングが強すぎると応答遅延が増加するため、用途に応じたパラメータ調整が必要となる。
センサーフュージョンは、遊具のインタラクション品質を大きく向上させる技術である。重要なのは、技術的な精度だけでなく、ユーザーが「自然だ」と感じるかどうかという体験の質である。今後も実践を通じて知見を蓄積していきたい。