赤ちゃんはなぜ、あんなに泣けるのか。しゃべった言葉がぜんぶ泣き声に変換される装置で、赤ちゃんの「泣き」を大人が体験してみる、こどもの視点ラボのプロジェクト。
ことばを持たない赤ちゃんにとって、泣くことは唯一のコミュニケーション手段。BABYVOICEは、しゃべった言葉がぜんぶ赤ちゃんの泣き声に変換されてしまう装置。「泣くことでしか伝えられないもどかしさ」を、大人が身をもって体験する。
桃のような形の筐体の中に、名刺サイズのシングルボードコンピュータと小型マイクを内蔵。装着した人の声の音量を検知し、一定値を超えるとスピーカーから赤ちゃんの泣き声が再生される。何をしゃべっても、相手に届くのは泣き声だけ。「紅茶がほしい」と伝えたつもりでも、相手には「トイレ?」「おなかすいた?」と、なかなか伝わらない。
生後6ヶ月の赤ちゃんを育てる夫婦に体験してもらうと、装着した夫の「要求」を、妻はほとんど当てられなかった。体験者からは「おむつ・ミルク・眠い以外にも、いろんな不快があるのかもしれないと気づいた」「泣いている理由がわからなくて不安になるのは、当たり前のことなんだと実感した」という声があがった。
発達心理学の知見では、赤ちゃんは空腹や眠さだけでなく「退屈」でも泣き、生後3週間ごろには注目を引くための「つかい泣き」も始まるという。監修の岡本依子教授(立正大学・発達心理学)によれば、泣く理由がわからずに悩むことは、こどもを理解しようとしている証でもある。
ITOCHU SDGs STUDIO(東京・北青山)で開催された「こどもの視展」に出展され、15,000人を超える来場者が体験した。
| 関係者 | 内容 | 担当 |
|---|---|---|
| 1 | 企画 | こどもの視点ラボ(石田文子・沓掛光宏) |
| 2 | 監修 | 岡本依子(立正大学) |
| 3 | 装置開発 | Ono Ryonosuke |
| 4 | 制作協力 | 空間芸術社 |
| 品名 | #012 こどもの視点ラボ BABYVOICE |
| 制作年月日 | 2022.01 |
| 内容 | 赤ちゃんはなぜ、あんなに泣けるのか。しゃべった言葉がぜんぶ泣き声に変換される装置で、赤ちゃんの「泣き」を大人が体験してみる、こどもの視点ラボのプロジェクト。 |
