壺を音楽に変換するプレーヤー。壺の表面に刻まれた凹凸と色をレーザーとRGB-Dセンサーで読み取り、リアルタイムに音楽を生成する。
「壺を作っているのではない。人生を記録しているのだ」——陶芸家は轆轤を回しながら、指先が生む凹凸と造形を壺に刻み込んでいく。TOKONOMAは、その壺に刻まれた記録を音楽として再生するプレーヤー。2021年製作。「ツボる展」にて展示
レーザーレコードプレーヤーと同じ原理で、壺の表面のテクスチャ(凹凸)をセンシング。あわせてRGB-Dセンサーが壺の形状と色を読み取り、そのデータから音色と音響フィルターを生成して、リアルタイムに音楽を奏でる。窯で焼かれる過程で釉薬が溶けて表情が変わるさまは、まるで炎が音楽をアレンジしているかのようだ。
日本には侘び寂びという文化がある。ものは時間の経過とともに汚れ、欠けていくが、その変化が織りなす多様な美を「寂」として肯定する。ただの立体物は「壺」ではない。瞬間、時間、感覚、作り手の魂、そして自然現象が刻まれて、はじめて「壺」になる。TOKONOMAで、人類の古式ゆかしいレコードに針を落としてみてほしい。
持ち運び可能なmini verも制作しました。
2021年に始まって、5年経った今でも続くプロジェクト。
ハードウェア周りが触れるエンジニアとしてチームに誘っていただき、
美術のプロと協業しながら見た目の美しさにも拘りながら制作をすることができた。
レーザーの照射されているところの細かな凹凸によって音が変わっていくので、
視点をマクロなものからミクロなものに切り替えることができていて、鑑賞体験を変えるのにいい効果を出していると思う。
この製作がきっかけで、「ツボる展」主催のうつわ祥見さんとも仲良くなる機会をいただき、今でもうつわを購入する際は鎌倉に伺っては、おすすめの器を購入し、食卓の彩りを整えている。
| 関係者 | 内容 | 担当 |
|---|---|---|
| 1 | クリエイティブディレクター | 小柳さん |
| 2 | サウンドアーティスト | 千葉さん |
| 3 | テクノロジスト | 中山さん |
| 4 | テクノロジスト | 村上さん |
| 5 | テクノロジスト | Ono Ryonosuke |
| 品名 | #011 TOKONOMA |
| 制作年月日 | 2021.01 |
| 内容 | 壺を音楽に変換するプレーヤー。壺の表面に刻まれた凹凸と色をレーザーとRGB-Dセンサーで読み取り、リアルタイムに音楽を生成する。 |
